日経シンポジウムに参戦!
「金融」「投資」というちょっと堅苦しいイベントタイトルの割に、ゲストは結構ポピュラーな著名人。竹中さん、糸井さんの話を直に聞けるのはよい機会!と思い、行ってきました!!
(日経系のイベントはことごとく来場者が年配ですが、今回もかなり年齢層は高めでした・・・)
竹中平蔵さん、元日銀の安斎隆さんのセッションは、平成とはどんな時代だったかについて語られました。
平成とともに歩んできた私としては、興味深い話ばかり。。。
竹中さんの言葉はとても明快で。
『バブル期も、リーマンショック期も皆異常だと感じていた。でもそれを抑止できないのも人間・経済の原理とも言える。リーマンショックの渦中の人物シティグループのCEOチャールズ・プリンス氏の言葉がそれをよく示している「音楽がなっている間、ダンスをやめられなかった」』
『"Banking is necessary, but bank is not necessary" 銀行は業法や規制にこだわっていると、世界との差をうめられない。
日本は規制が多く投資機会が少ない。資本主義においては競争がなくては生産性の高い企業にスポットライトがあたらない。
例えば、Uberは企業価値7兆円。でも日本では規制により導入されていない』
安斎の言葉は、さすが重鎮といった感じ。
『世界規模で、人材獲得競争の時代に突入している。移民の受け入れには批判も多く、その意見もよくわかる。しかし、人手を補うよりも大事なことは、国内の教育において、世界で戦える人材を作ること』
今、自分が人事の仕事をしているので、安斎さんの言葉は刺さります。
世界ではどんな人材獲得をしているのかは、やはりアンテナを張って知っていきたいなと。
今回のお目当て、糸井さんのセッション。印象深かった話をご紹介しますね。
司会:コピーライターとして一生なんの心配もいらず食べていける糸井さんなんに、なぜ会社「ほぼ日」をつくったのか?
糸井さん:自分のチームをもって、ビジネスというリーグに加盟したいと思ったのがきっかけ。
フリーランスのコピーライターは所詮「借り物」にすぎない。求められたものを形にしていくだけ。売れてもそこに喜びを感じなくなった。
週に1回くらいしかいないと良く思われているけど、毎日出社するし100%ほぼ日の社長業をしている。
ベンチャーキャピタルの藤野さん(敏腕投資家):ほぼ日のオフィスは軽くて明るい雰囲気にあふれている。だけど、表面的なところで勝負をしていないと確信し、ほぼ日に投資をしようと決めた。
糸井さん:よくうちの会社はムーミン谷みたいなところだと思われてるけど、ちゃんとした会社。
よく社員にいっているのは、「消耗するな、命をすり減らすんだ」ということ。
全力をつくすというのは、自分の感性をくまなく使うこと、そして感じる力を鍛えること。
だからミーティングの回数は異常なほどたくさんする。これは信頼できると思えないとビジネスは成立しないから。
藤野さん:ほぼ日の理念「夢に手足を」が実に好き。夢というものは誰しもが抱くものだけど、夢で終わってしまうことが多い。そこに「手足を」をつけた途端、夢に躍動感がうまれ、わくわくする。
会社ができて、しばらく経ってからできた言葉を聞いた。
かっこいい理念を作ろうとする会社が多いけど、理念というのは過去の重みに裏付けられたものじゃなきゃいけない。最初から作ろうとする必要はなく、仕事をして初めてりんかくが生まれるもの。
糸井さん:会社が言葉にしばられるのはかっこわるい。社の行動理念「やさしく、つよく、おもしろく」=「夢に手足を」につながっている。
強い思いと、ユニークさがあってはじめて、動き出すというイメージ。
司会:どんな社長になりたいか
糸井さん:秀才なやつはたくさんいるから、ユニークでありたい。ミーティングにミーティングを重ね、よしこれで決まりだ!となった時に、私が何かを発して、作り直し。あいつさえいなければ・・・と思われるようなユニークな存在でありたい。そういう人がいないと、唯一無二にはなれないかなと。
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語られる言葉は、さすが糸井さんといった感じ。
ほぼ日のオフィスの映像もたくさん流れており、こんなオフィスにいってみたいという願望に駆られました。
(ちょっと糸井イズムが濃すぎて、働きたい!とは思わなかったですが・・・笑
もうちょっとバランスとれた、リベラルな会社がいいなと。)
とはいえ、糸井さんをこの目でみながら、お話がきけたのは、貴重でした。
やわらかくも、熱き情熱をもった人に出会うのは、いいものですね。
頑張ります。
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